うんつも

なんちゃってITエンジニア。自己研鑚のため資格取得に取り組む。

【合格体験記】応用情報技術者試験

試験概要

  • 基本情報と高度情報の中間的位置づけの試験。
  • 基本情報が全て選択式なのに対し、こちらは午後が記述式。
  • IPAサイトによると「ワンランク上のITエンジニア」らしい。

受験動機

  • 基本情報を取って3年以上たったし、そろそろ応用情報ぐらい持ってないと恥ずかしいかなと思ったため。

受験回数

2回

受験回

  • 令和2年度(2020年)春期試験(コロナの影響で中止)
  • 令和2年度(2020年)10月試験(不合格)
  • 令和3年度(2021年)春期試験(合格)

学習方法

1回目

自分は何百ページもある厚い本を読むのは苦手なので、コンパクトにまとまった「応用情報技術者 ポケット攻略本」を使った。これで応用情報技術者の試験範囲を体系的に学ぶ。
午前問題の対策は「応用情報技術者試験ドットコム」の過去問道場を回しただけ。これだけで十分。非常に有益なサイトである。
午後問題の対策は「応用情報技術者 午後問題の重点対策」を使った。これは分厚くてしんどいが、自分は選択する分野を「情報セキュリティ(必須)」、「プログラミング」、「ネットワーク」、「データベース」、「組込みシステム開発」の5分野に
決め打ちしていたため、全てを読んだわけではない。
最後に「応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集」を使って、自分が選択する分野だけやった。

2回目

1回目に比べてモチベーションが上がらなかった。1回目で勉強したことをざっと復習した感じ。

受験して

1回目

プログラミングと組込みシステム開発で盛大にやらかしてしまった。前職が組込みソフトエンジニアって、いったい自分は何を学んできたの…一方でデータベースがよくできた。
各社の配点予想による自己採点では、TACが52点、iTECが46点、ITAssistが50点。リアルにカイジのように床をジタバタした。

2回目

プログラミングがよくできた。他分野はどれもそこそこな感じで、大きくやらかしたものはなかった。
各社の配点予想による自己採点では、TACが57点、iTECが58点、ITAssistが56点。前回よりもできがよいが、全てで合格点を下回っている…
結果発表まで悶々とした日々を過ごさなければならない。

試験結果

1回目

午前が80点、午後が52点で不合格だった。
自己採点の時点で明らかにダメだったので、ある程度心の準備はできていた。
それでもすごく悔しいよね。
この回の合格率は 23.5% だった。

2回目

午前が77.5点、午後が60点で合格だった。
自己採点では60点に少し届かないくらいだったので、結果が出るまで気が気じゃなかった。
それにしても60点ジャストというのはすごいな…±1点の違いが本当に生死を分けたね。何とか生の方に転がってよかった…
この回の合格率は 24.0% だった。年々上がってってるけど大丈夫なのか…?

コメント

応用情報は情報セキュリティ以外は選択である。そのため「プログラミング」を回避できるところがミソである。プログラミング経験のない人でも挑戦できる試験ということである。
それについては色々な議論がなされるが、重要なのは自分の専門分野を選択することだと自分は考えている。例えば、プログラミング経験のないひとがプログラミングを選択するのはあまり意味がないし、逆にプログラミングを仕事にしている人がプログラミングを選択しないのは不自然だということである。
自分は前職が組込みソフトエンジニアで、現職がネットワークエンジニア(と言えるかは微妙だが)なので、組込みシステム開発とネットワークは選択必須。また、日常的にプログラミングもやっているのでプログラミングも選択必須。残りは技術系の中からデータベースを選択した。この組合せで合格できたことには意義を感じる。(60点ジャストのやつが偉そう言うな)

あと、応用情報は基本情報の上位試験なので応用情報だけとればいいという人がいるが、自分はそうは思わない。基本情報は「データ構造及びアルゴリズム」が必須 であり「ソフトウェア開発」も選択する必要があるため、非常に プログラマーよりの試験 である。それに対し前述のように、応用情報は「プログラミング」を回避できる。
したがって、特にプログラマー寄りの人は基本情報も持っていた方がいい気がする。

受験あるあるだが、1回目の受験よりも2回目の受験の方がモチベーションが低いという状況はままある。頑張って勉強したときほど、当然、不合格によるショックは大きい。次の受験を諦めたくなる。
しかし、IPA試験は特にそうだが、選択した問題との相性や、そのときの自分のコンディション、他の受験者の結果などが合否に大きく関わってくる。そのため、次の受験を諦めるのは非常にもったいない。何しろ1回目の受験でおおよその勉強は済んでいるはずなのだから。気が進まなくてもとりあえず申し込んで、仮に十分な準備ができなくても受けた方がいい。そうすれば勝ちを拾える可能性がある。自分のように60点ジャストで通ることもある。受けないとその可能性は0%になってしまう。