【合格体験記】LinuC レベル3 303試験
試験概要
- Linux(OS)に関する知識や技術を問う試験。
- Linuxに関する試験には「LPIC」と「LinuC」がある。前者は世界的に知名度がある資格で、後者は日本国内で知名度がある資格らしい。これは後者。
- レベル3は「300試験」、「303試験」、「304試験」の3つがあり、どれか1つに合格することで認定を受けられる。
- 今回受験したのはセキュリティ分野にあたる「303試験」である。
「303試験」について、公式より
❝セキュアなシステム設計、サーバー構築のスキルを証明する❞
引用元:
受験動機
- 実業務としてLinux PCを使用した業務や、組込みLinuxを搭載した組込み機器開発をしているので、業務への関連度が高い。
- 以前レベル2を取得したので、どうせなら1つくらいレベル3も、ということで。
受験回数
1回
受験回
- 令和7年度(2025年)CBT試験(合格)
学習方法
レベル2までは「あずき本」と呼ばれる教科書があるのだが、レベル3にはない。
303試験においては公式認定教材として、ナレッジデザインという会社から教科書的なものが、Ping-tという会社からは問題集が出ている。
教科書の方は紙媒体で8000円程、電子書籍版では6000円程となかなか高額。また、受験者の間では「黒本」と呼ばれる「徹底攻略 LPIC Level3 303 教科書+問題集」というタイトルの本が有名なのだが、だいぶ古い本のようで新品がなく、中古品で9000円近くとこれまた高額。
挙句の果てにそうこうしてるうちにナレッジデザインの通販サイトにアクセスすることができなくなり(原因は不明)、教科書入手を断念。
ほんとは手元に教科書を1つおいて体系的に学びたいタイプなのだが、今回はPing-tのみで対策することにした。
Ping-tの問題集を利用して、以下の流れで勉強した。
- 自由演習で1つの分野に回答した。間違えた問題を正解するまでやった。これを全ての分野について繰り返し、全ての問題をヒットの状態にした。(この段階でレベルが10になった)
- 自由演習で1つの分野に回答した。間違えた問題は放置して、これを全ての分野について繰り返しやった。(この段階で未出題0/ミス65/ヒット0/コンボ412という状態になった)
- ミス65の問題をすべてヒットの状態にした。
- ヒット65の問題をすべてコンボの状態にした。(この段階でレベルが20になった)
- 模擬試験を10回やった。(全ての回で正答率が90%以上だっため、10回ちょうどでレベル40となった)
受験して
正直どの問題についても問題集と全く同じ問題は出なかったと思う。そういう意味ではレベル2までの試験と比べると難しかったと言える。
ただ、試験の範囲としては問題集でおおよそカバーされているはずなので、これだというものを選択できないにしても、選択肢を消去法で絞り込み2択に持ち込むことなどはできた。
最終的にできたかどうかよくわからない問題が13問程あったかなと思う。
試験結果
得点は200~800の間になるよう調整されるらしい。
今回の合格基準は520点(65%)であり、実際の得点は626点(約78%)だったため余裕はあった。
コメント
とにかく言えることは コマンドのオプションを暗記する作業が苦行すぎる ということである。
例えば、削除のオプションがコマンドによって-dだったり-xだったり-Dだったり、パスワードの指定がpasswardだったりpasswdだったり。そんなこと暗記する必要あるか…?
そのあたりの暗記ができなくて、問題集の模擬試験を何度やっても安定して100%を取ることはできなかった。
まあ実際に覚えておくこととしては、この機能についてはこのコマンドで制御できるよね、くらいの知識で十分よね。もし実務で使うとなったらそのときちゃんと調べるわけだし。
DNSやHTTPサーバーなど、レベル2までの範囲と被っているところも結構あるため、その点ではあまり苦労はなかった。支援士試験の範囲とも被っているし。
一方で、eCryptfsなど暗号化のための新しいファイルシステムが出てきたり、Audit、aide、maldetなどのLinuxで使用できるセキュリティツールや、SELinuxなどのLinuxで強制アクセス制御を実現する方法、Snort、ntop、Cactiなどのネットワーク向けのツールなど、知らない知識を得ることができたのはよかったと思う。
今回はPing-tの問題集のみを利用しての勉強となったが、無事に合格することができた。
更に言うと、コマ問と呼ばれる、コマンド(あるいはファイルのパスなど)を入力させる問題についてはノータッチだった。
実際の試験での出題数も少ないため、ただ合格を狙うだけならば、コマ問をやる必要性は低いと言える。
また今回の結果から、ただ合格を狙うだけならば、教科書も必要ないのかもしれない。ただし、これはその人が元々持ち合わせている知識量にも依存するため、一概には言えないが。
【合格体験記】LinuC レベル2 202試験
試験概要
- Linux(OS)に関する知識や技術を問う試験。
- Linuxに関する試験には「LPIC」と「LinuC」がある。前者は世界的に知名度がある資格で、後者は日本国内で知名度がある資格らしい。これは後者。
- レベル2は「201試験」と「202試験」の両方に合格することで認定を受けられる。これは後者の試験。
受験動機
受験回数
1回
受験回
- 令和7年度(2025年)CBT試験(合格)
学習方法
通称「あずき本」と言われている、あずき色をした教科書的なもの「Linux教科書 LinuCレベル2 Version10.0対応」で勉強。
それに加えて問題集である「Linux教科書LinuCレベル2 スピードマスター問題集 Version10.0対応」(以下、スピマス)で勉強。
「201試験」のときと全く同様に、以下の流れで勉強した。
1周目
- あずき本を読み、章末にある練習問題をやる
- あずき本でやった章に対応するスピマスの問題をやる
- 1と2を全ての章について繰り返す(最後の模擬試験を含む)
2周目
- あずき本の章末にある練習問題をやる
- あずき本でやった章に対応するスピマスの問題をやる
- 1と2を全ての章について繰り返す(最後の模擬試験を含む)
3周目
- 2周目で間違った問題だけやり直す
- あずき本をもう1周読み返す
受験して
序盤のDHCPやPAM、LDAPあたりで知らないような問題が多くて結構焦った。広い試験範囲とその内容から「202試験」はレベル3の試験を含めても最難関?と言われているらしく、確かにこれまでで一番難しくは感じた。
解き終えて、あっていそうな問題を数えたら45問だったので、75%程度は取れるだろうか、と言った感じだった。
試験結果
得点は200~800の間になるよう調整されるらしい。
今回の合格基準は480点(60%)であり、実際の得点は640点(80%)だったため余裕はあった。
セクションは7つに分かれている。
ネットワーククライアントの管理
正解率は55%だった。受験時の感想の通り、酷いありさまだった。
ドメインネームサーバー
正解率は100%だった。これは想定外。DNSについては自分の中では理解したい技術としての優先順位が高いため、よい結果となった。
HTTPサーバーとプロキシサーバー
正解率は72%だった。うーん、まあまあって感じだね。このあたりも理解したい技術としての優先順位は高めなので8割くらい取れるとよかったんだが。
電子メールサービス
正解率は60%だった。これは酷いね。こないだの 支援士試験 もメール系の問題選んで酷い結果だったもんなあ。まあつまりは理解が薄いってことを裏付けてるよね。
ファイル共有サービス
正解率は85%だった。悪くないね。SambaとかNFSとか、会社では当たり前に運用されてるだろうけど、あまり技術的なことは知らなかったので、少し勉強になったね。
システムのセキュリティ
正解率は91%だった。かなり取れたね。でもこの正解率の割にこの分野、深く理解できてる気がしないんだよな。iptables とか firewalld とか ufw とか、うわべだけの知識って感じ。まあでもSSHとかVPNとか、ここら辺は試験勉強としてはよくできてた気がする。
システムアーキテクチャ
正解率は88%だった。これは暗記ゲーというか知識ゲーというか、簡単だなという印象の分野だった。
コメント
202試験ってすごい 支援士試験 と範囲被ってる気がする。Linuxの知識と、各種サーバーの知識が要るので、少しはためになりそうな。レベル違いすぎるけど。
202試験の得点が201試験と全く同じだった。ちなみに、101試験と102試験も全く同じ得点だったため、偶然ってすごいなと思った。
世の中的にはPing-tというWeb教材の人気が支配的な気がするが、ここまではあずき本とスピマスだけで問題なく通過することができた。
ここまでくるとレベル3試験も受けたくなってくるわけで。レベル3試験は以下の3つがあって、レベル1/レベル2と違って、どれか1つに合格した時点で認定される。
やっぱやるなら303試験よね。調べてみると、レベル3にはあずき本がなくて、303試験では唯一 有限会社ナレッジデザイン ってとこからテキストが出てる。これかなあ。問題集はPing-tしか存在しないので、次回はPing-tにお世話になることになりそう。
【資格】情報処理安全確保支援士試験を受験 (4回目) 結果発表
明けましておめでとうございます。
年明け初の投稿がネガティブな内容ですが、目をそらさずに書いていこうと思います。
昨年の10月に受験した支援士試験の結果が、昨年末に出ました。
不合格 です。一応断っておきますが、午前、午後ともに100点満点で、それぞれ60点以上で合格となる。もはや酷すぎてお話にならないレベルであった。悔しさもこみあげてこない。
点数的にも過去最低となってしまった。今回はそこまでモチベーションも低くなかったし、それなりに勉強もしたと思う。ではなぜ負けたのか。敗因を分析しないと勝ちようがないと思うので、まあ一応考えてみると、以下の感じか?
- 知識不足。理解不足。文章読解力不足。
- 試験制度が大きく変わってきた。
- 今回過去最低の合格率だった。
1つ目。これは単純に自分の問題。
2つ目。もともとこの試験は午後試験がⅠとⅡに分かれていたのだが、最近1つに統合された。これだけなら単純に受験の負担が減るので悪くないのだが、試験の傾向も変わってきてしまった。
今までは、20字以内で説明しろ、30字以内で説明しろ、と言った出題のされ方が大半で、解答用紙には字数分のマス目が用意されていて、受験者はその文字数に収まるように解答を考えるというスタイルだった。逆に言うと、おおよそその文字数程度で解答できる設問であることがわかったのだ。
ところが、ここ数回では漠然と説明せよ、という問われ方となり、解答用紙もバーンと大きな空欄が用意されているだけとなった。つまり、自由に解答が書けるようになった反面、その問題の解答に必要な文字数のボリューム感がつかめなくなってしまったのだ。
これには賛否あるだろうが、やはり固定文字数での勉強に時間をかけてきた自分としては、やりずらくなったなという印象を受ける。
3つ目。この試験の最近の合格率はおおよそ19%~21%程度で遷移していた。昔の方が合格率が低かったのだが、H29春期で16.3%と非常に低かった。そして今回R6秋期はなんと 15.1% と過去最低の値であった。少々辛い回にあたったか…
今後もこんな感じだとすると、なかなか合格が難しくなってくるなあ…(まあスペシャリスト試験なんだから、このぐらいでないと、というのはあるかもだが)
今後について
まあこの試験年に2回しかなくて、受けないと受かる可能性が0になってしまうし、午前Ⅰ試験の免除期間もまだ残っていてもったいないし、悔しいし、今年もまあ受けるだけ受けとこうと思う。
ただやっぱ囚われすぎるとあほらしいので、時間はほとんど割かないことにしよう。仕事も忙しくなってくるし、もっと他のことに時間を割いた方が有意義だと思うし、心も楽である。
あと今年は、もうちょっとからだを引き締めようと思う。
【合格体験記】LinuC レベル2 201試験
試験概要
- Linux(OS)に関する知識や技術を問う試験。
- Linuxに関する試験には「LPIC」と「LinuC」がある。前者は世界的に知名度がある資格で、後者は日本国内で知名度がある資格らしい。これは後者。
- レベル2は「201試験」と「202試験」の両方に合格することで認定を受けられる。これは前者の試験。
受験動機
受験回数
1回
受験回
- 令和6年度(2024年)CBT試験(合格)
学習方法
通称「あずき本」と言われている、あずき色をした教科書的なもの「Linux教科書 LinuCレベル2 Version10.0対応」で勉強。
それに加えて問題集である「Linux教科書LinuCレベル2 スピードマスター問題集 Version10.0対応」(以下、スピマス)で勉強。
以下の流れで勉強した。
1周目
- あずき本を読み、章末にある練習問題をやる
- あずき本でやった章に対応するスピマスの問題をやる
- 1と2を全ての章について繰り返す(最後の模擬試験を含む)
2周目
- あずき本の章末にある練習問題をやる
- あずき本でやった章に対応するスピマスの問題をやる
- 1と2を全ての章について繰り返す(最後の模擬試験を含む)
3周目
- 2周目で間違った問題だけやり直す
- あずき本をもう1周読み返す
受験して
おおよそ想定通りの難易度だった。
レベル1試験と同様、あずき本とスピマスに記載されていないような問題や、見たことのないような問題も若干出題された気がする。
試験結果
得点は200~800の間になるよう調整されるらしい。
今回の合格基準は480点(60%)であり、実際の得点は640点(80%)だったため余裕はあった。
セクションは6つに分かれている。
正解率は78%だった。まあ可もなく不可もなくと言った感じ。自分の感じている理解度と差はない感じ。
ファイルシステムとストレージ管理
正解率は70%だった。やっぱりファイルシステムってちょっと苦手意識があって。そのあたりが結果に出てる感じがする。
ネットワーク構成
正解率は88%だった。このあたりは実際の業務と関連が深いため、比較的取れた感じかな。いや、そんな関連深くもないか…
システムの保守と運用管理
正解率は81%だった。このあたりも業務に近いものがあるが、ここで問われるようなコマンドを全て使ってる訳じゃないからなあ。まあこんなところでしょうと言った感じ。
仮想化サーバー
正解率は100%だった。こんな取れるとは思ってなかった。
コンテナ
正解率は60%だった。こんな取れないとは思ってなかった。
コメント
個人的には以下のような感覚である。
- あずき本とスピマスの問題をすべて正解できるぐらいまでやると、本試験で8割程度取れる。
- ↑に加えて、あずき本に記載されている内容を隅々まで覚えると、本試験で9割程度取れる。
残りの1割くらいは他の知識や経験が必要な気がする。まあ合否には左右しないけど。
次は202試験をクリアしてレベル2を取得したい。しかし巷では202試験は一番難しいと言われている。頑張らないとなあ。
あと、自分は紙ベースでの勉強が好きなアナログよりな人間なのだが、巷では圧倒的にPing-tというWeb教材が使用されている。
何となく手元に書籍を置いておきたいと思っちゃうんだよね。でもはっきり言って持ち運びもだるいし絶対電子書籍とかの方が楽だよね。
また、Ping-tだけやれば問題ない、という声もよくきかれる。
もうレベル2のあずき本とスピマスを既に買ってしまっているため、202試験もこれまでと同様の戦法で挑もうと思う。
もし失敗したらPing-tの利用も考えてみよう。有償コンテンツだけど。
【資格】情報処理安全確保支援士試験を受験 (4回目)
少し時間が経ったが、10/13にあった試験を受けてきた。結論としては 全然ダメ だった。3回目の受験ではあまりにもやる気が出ずに結果も芳しくなかったため、今回は過去問演習中心に今までで一番頑張った気がする。だが、結果はこれである。
午後問題の選択
午後問題で選択したのは問1と問2。問1はインシデントレスポンスに関する問題。インシデントが発生して、それに対して調査して対応策を講じていくストーリー。問2はメールに関する問題。メールは久しぶりの出題。
問1が致命的にできなかった。これは正直、パニックになったとかじゃなくて、単純に理解できなすぎた。実力不足。問2はそこそこ。
問1が足を引っ張りすぎたため、結果は絶望的である。でも正直、時間を置いて冷静に考えれば こんな理解度の人間が合格してよいはずがない と思う。なるべくしてなった結果だと思う。敗因を自分なりに振り返っておこうと思う。
敗因
- 過去問の答えを覚えてしまってきている
- 大問の選択を間違えた?
- 文章の読解力が足りていない
まず 過去問の答えを覚えてしまってきている について
過去問演習時はなかなかの手ごたえがあった。本試験で有名な某ドットコムサイトの有名な有識者の方も、過去問演習は10回分を3周程度やるぐらいがいい、と言われていた気がする。しかし、正直なところ 未知の問題に全く対応できていない自分 を痛感した。
振り返ってみると、これまでの受験で複数回解いていた令和中盤あたりの過去問は非常にスムーズに解けるが、直近の5年6年あたりのものはあまり解けていなかった。これは演習回数が少ないため、回答が記憶に定着していなかったのだろう推測する。
次に 大問の選択を間違えた? について
これは正直わからない。選択のミスを自覚したくない(悔みたくない)ので、選択した問題以外は見てない。だが、今回力を入れて勉強してきたのは Webアプリケーションの脆弱性 まわりだった。問3と問4がその内容だったのだが、選択しなかった。解答用紙を見たときに、分量が多かったり、大きな空欄があって解答の自由度が高すぎる気がして敬遠してしまった。自分の選択が正しかったか、これらを選択すべきだったのか、正直分からない。
最後に 文章の読解力が足りていない について
結局これなんだよなあ。長文を読んで、要所を拾い上げて設問に対する回答に落とし込む能力。全くないんだよね。昔から国語は苦手だった。作者の気持ちとか、作者以外にわかりようもないことなのに、なんで読者が判断して、それをもっともらしく正しい答えとするのか。
加えて文章を読む速度も遅いので、致命的だよね。
今後について
これからどうしようか、というのを考えてみる。
- 諦める
- 諦めない
- 別の勉強をする
まず 諦める について
4回失敗しているので、真剣に受験をやめる選択肢を視野に入れないといけない。自分は、まあ当然なのだが、頑張れば頑張るほど失敗したときの絶望感が大きい。ひどく落ち込んで家族に迷惑をかけたり、やる気が落ちて仕事の能率が落ちたり、それ以外のところにも影響したりする。くそ情けないけど、諦める勇気 も必要なのかもしれない。
次に 諦めない について
めげずに頑張るという選択肢。
最後に 別の勉強をする について
はっきり言って、自分はセキュリティ関連の業務に従事していない。この資格を取れても業務に生かせる部分は小さいのだ。したがって、業務に直結するような勉強をした方が、本当は建設的なのである。
まとめ
最後にまとめをしよう。自分は今後どうするのか。結論的には 諦めずに次も受験する を選択しようと思う。これは全くかっこいい生き方ではない、むしろくそ情けない。もうあきらめた方がいいのは分かってるのに、これまでかけた時間とか、何よりも負けっぱなしというのは気に入らなすぎる、悔しすぎる。ただの意地である。午前1の免除期間があと2回あるので、少なくともこの間は受験しようかと思う。
そして更に情けない話をすると、次はあまり努力しないようにするつもりでいる。今回の受験で痛感したが、この試験は勉強の努力が非常に結果に結びつきにくい と感じる。受験前に知識の一通りの復習をして臨もうかと思う。それ以上やってもやらなくてもあまり結果に大差がない気がする。大問選択の運やそのときの体調などもあるので、受かるときは受かるしダメなときはダメだろうと、そんな投げやりな考え方。
あともう一つ。LinuCのレベル1を以前取ったので、次はレベル2に挑戦しようと思う。これには2つ理由がある。1つは単純に、自分の業務内容にマッチしているという点である。Linuxの知識はあればあるほどよい。2つ目は、支援士を解く上でLinuxの知識が必要である点である。まあ支援士自体の勉強はしたくないけど、仕事に役立つ知識を学んで、ついでに支援士の対策に多少でもなれば、みたいな感じである。
まったく、自分は何故にこんなにこの試験にこだわってるんだ?自分でもよくわからない。
【資格】情報処理安全確保支援士試験を受験 (3回目) 結果発表
結果が出ました。
不合格 です。
まあわかっていた。今回は一縷の望みも持ってはいなかった。だが改めて現実を突きつけられるとこみあげてくるものがある。まあ今回は本当に努力も足りていなかった。仕方ないね。それは認めざるを得ない。
支援士はこれで3回目。52点⇒59点⇒52点、って、退化しとるやないか!情けないね。でもチャンスが年に2回しかないからね。また性懲りもなく次の試験を申し込んだ。実に4回目の試験。
試験が終わってから結果が出るまでの間はLinuCの勉強をして、101と102の試験を受けて、無事にレベル1の認定を得られた。支援士に比べれば難易度はかなり低いけど、負けだけだと疲れちゃうからね。小さな成功体験も必要だよね。
…でもそれは言い訳。そうやって自分に言い聞かせて心を安定させようとしてるだけなのは自分が一番わかっている訳で。
小さな成功体験だと心は全然満足しなくて。この引きずり続けてる悔しさとか悲しさとかモヤモヤ感は、支援士に合格するほか、拭い去る方法はないのです。
合格するためには努力しかないのだけど、この試験、ほんとに努力が実を結ばない試験なんだよ。必死こいて勉強して臨んでも、例年とは少し違った傾向で攻めてきたり、この大問は難しかったけど、こっちの大問は簡単だった、大問の選択をミスっただとか、極めて技術者寄りの回だったとか、マネジメント寄りの回だったとか、前回より簡単だっただとか難しかっただとか。
おまけに配点も採点基準もブラックボックスでほんとにモヤモヤする。(だったら無理して受けんなよって)
頑張って勉強しても落ちたときのショックを考えると全力投入できない、とか。まあ努力が足りなかったから落ちても仕方ないよね、とか。…今回みたいな言い訳をするのか。マジでクソ情けない考え方だよね。なんなんだよもう。
必死に努力して勉強すれば裏切らない。落ちても得るものは必ずある、とか。これって正しいんだけど結局は落ちた人の言い訳なのも知ってる。言い訳しても悔しさは晴れないんだよ。
過程が正義、結果が正義、という相反する考えが堂々巡りして抜け出せない。
でも負けっぱなしはむかつくから、やっぱり勝つまでやる。
【合格体験記】LinuC レベル1 102試験
試験概要
- Linux(OS)に関する知識や技術を問う試験。
- Linuxに関する試験には「LPIC」と「LinuC」がある。前者は世界的に知名度がある資格で、後者は日本国内で知名度がある資格らしい。これは後者。
- レベル1は「101試験」と「102試験」の両方に合格することで認定を受けられる。これは後者の試験。
受験動機
受験回数
1回
受験回
- 令和6年度(2024年)CBT試験(合格)
学習方法
通称「あずき本」と言われている、あずき色をした教科書的なもの「Linux教科書 LinuCレベル1 Version10.0対応」で勉強。
それに加えて問題集である「Linux教科書LinuCレベル1 スピードマスター問題集 Version10.0対応」で勉強。
あずき本を一通り読み、付属されてる模擬試験をこなしたあと、問題集をこなした。
それぞれ4周くらいやったかな。
受験して
想像よりも難しかった印象。教科書や問題集にあるような問題も出たが、関連するが見たこともないようなものも結構あった気がする。
試験結果
得点は200~800の間になるよう調整される、とネット上の色々な場所で書かれているが、公式のWebページでそのような記述を発見できなかった。自分が見つけられなかっただけかもしれないが、出どころはどこなんだろう。
それから、公式によると合格ラインは65~75%程度らしい。800点満点と考えると、520~600点の間となる。今回の合格基準480点(60%)を考えると、やや難しめだったのかもしれない。
セクションは6つに分かれている。
- 1つ目「シェルとスクリプト」の正解率は100%だった。シェルスクリプトは以前「新しいシェルプログラミングの教科書」というSBクリエイティブが出版している書籍で勉強した(まあ細かい内容はほぼ忘れたのだが)し、業務でもまあそれなりに使うのでできるよね。
というか、102のシェルスクリプト問題は簡単すぎる。プログラミング要素はほぼない。あ、そうか、このセクションは「シェルとスクリプト」なのであって、別にプログラミングに関するセクションではないんだな。 - 2つ目「ネットワークの基礎」の正解率は78%だった。これは恥ずべきところ。ネットワークは仕事柄最もわかってないといけないんだけど、78%てのは酷いね。
ネットワーク全般の知識というよりは、あくまでLinux上でネットワークに関する設定をどう設定・参照するのかというのが主題なので、Linuxの知識がないとできないね、Linuxの試験なんだから当たり前だけど。。。
開発マシンとしてLinuxを使うこともよくあるし、組込み機器にLinux載せてる場合も結構あるので、このあたりの知識ってもっとないとダメだね。 - 3つ目「システム管理」の正解率は66%だった。学校の先生とかだとLinuxマシンの管理者として、生徒のアカウントをいじったりしてここら辺の知識フル活用なんだと思うんだけど、そうじゃないとあんまり使わないよね。
仕事だと各々で自分の環境に仮想マシン立ち上げてLinuxとかUbuntuとかインストールすることが多い気がする。そうなると、アカウントなんて大抵自分自身だけであって、他人のアカウントのコントロールなんてしないのよね。 - 4つ目「重要なシステムサービス」の正解率は66%だった。システムの時刻とかログの管理の話。組込み機器はデバッグ諸々の理由でまずログを出してるし、ログを出すってことは時刻が同期されてないと話にならないからね。
このセクションは非常に重要と思われる。が、できが悪いなあ。。。 - 5つ目「セキュリティ」の正解率は66%だった。これが一番ダメ。こんなんで支援士受かる訳ないだろばかやろう…。ほんと情けない結果だね。
まあこれもネットワークのやつと同じ理由なんだけど、セキュリティ全般の知識ではなくて「Linux」においてセキュリティを管理するにはどうすればよいか、という問題なんだよね。
支援士は前者のセキュリティ全般について問われる(いや、結構Linux系統の知識持ってんの当たり前だろ?みたいなスタンスで設問作られてるけどね…)ので、まあ勝手は違うんだけど。
…言い訳しないで勉強しろこら。 - 6つ目「オープンソースの文化」の正解率は100%だった。まあ、設問数が少ないし、ライセンスについての暗記系の浅い問題しかでないから。技術的要素はなし。
コメント
101試験のときも思ったけど、レベル1だけど想像以上に難しいなという印象。なんか当初は9割くらいは取れるだろ、みたいな気持ちでいたんだけど。また、全くの偶然だが、101試験と全く同じ点数であった。